明日の記憶

emu-maharis2007-07-02

夕べ民放のTVで見た渡辺謙主演の"明日の記憶"。若年性アルツハイマーを扱った映画で 機会があったら是非観たいと思っていた映画だった。この映画の中のワンシーンで身につまされたセリフがあった。


昨日は 朝から体がだるく 夕方飲んだ 鎮痛剤が効きだしたのか 早くからソファに横になっていた。 こんなときは、子守唄代わりに録貯めたDVDを見てるのが一番。願わくば このまま寝入ってしまい あくる朝には、疲れが取れている事を祈りながら ぼんやりTVを眺めていると ダークスーツの渡辺謙が 会社の玄関口で花束を受け取っているシーンに出っくわした。数分後、自分が今 見入っているのが "明日の記憶"だと知る。


同じシーンが何度か出てくる展開(アルツハイマーという病気に侵された人の頭の中を描いているのか、自分自身が勘違いしているのか理解できず)に戸惑いながら それが 夢の入り口を既にうろうろしている私の睡眠を促す結果となったのか ラストシーンを観ず 寝入ってしまったようである。


樋口可南子は、主演の渡辺謙より 重要な役を演じ 若年性アルツハイマーに侵されてゆく夫を持つ妻役。仮に自分に同様の事が起こった場合 人として妻としてせねばならない事、感情の起伏 それらのコントロールに至ってまで 多くの起こり得る可能性を 見ている側に辛辣に突きつけた。


身につまされたセリフとは、病気のため余儀なく退職する夫に代わり 家計を助けるために 働き口を友人に頼み 断られるシーンだった。


「主婦なんて 憶えは、悪くなっているし そのくせプライドだけは一人前で 高校生より始末悪いのよ。今までどおり 楽しく専業主婦してなさいよ。」


セリフを詳細には 覚えていないが、多分 こんな事をオーナーの友人から言われていた。まさに・・・その通りだと思った・・・・。その後、訳を知った友人は、彼女を雇う事になったが 若手社員から研修を受けている姿も 自分とオーバーラップし 情けない気持ちにされられた。


今の会社に入社して 丸三ヶ月が経ったが 金・土と出社した際、続けざまに三回もミスを犯した。正確には 金曜の夕方5時から9時までの数時間で起こったミスで 忙しかったという理由では 許されない事。記憶まですっかり抜け落ちていた。公休である昨日の体調不良と重なり 病気の夫を抱えた妻どころか 自分自身が アルツハイマーではないかと思えるほど 凹んでしまっていた。落ち込んでいるときには それに 追い打ちをかけるように 関連性のある出来事が起きるものだ。おまけに 今朝 見た仕事中の夢でも うなされた。


結末を見届けず 眠ってしまった私には 丁度良い薬だったかもしれない・・・・。


無論 この映画は、観たものを 失望させたままで終わらない。
明日の記憶

結末を見るためにも 早いとこDVDをレンタル!