はじまりはいつも雨

emu-maharis2007-03-29

"僕は j上手に君を愛せてるかい?誰よりも・・・誰よりも
今夜君をのこと 誘うから空を見てた"
ASKAの名曲だ。
男は、女以上にロマンチストだ。なのに女が待っている台詞を決して口にしない。
押し黙った男は、そんなとき決まってセクシーだ。
女には、男の心の中が 覗き見れる瞬間がある。
肩が触れ合う距離で いつしか歩幅がぴったりとあうそのとき。。。
だけれど男は、のぞき見られている事など 何も知らない。

うたまっぷ はじまりはいつも雨

私がCHAGE&飛鳥のコンサートに行く日は、何故か雨が降る。十五年近く 毎年一度は行く彼らのコンサートに出向く日は、必ず傘を持っている。天予報は、明日も雨。


思い出す。初めて一人でいったコンサートの夜も 土砂降りの雨が降っていた。地下鉄を降り乗り換えのバスを待つ間、こぶりの傘から滴り落ちる雨のしずくで すっかり肩先から靴まで 濡れてしまった。コートのポケットの中で握り締めていたチケットは、知らない誰かのキャンセルしたもの。あの日も横浜の山下町にある県民ホールは、ファンで満員だった。席は、二階席の一等後ろ。隣で車椅子に座った男の子が膝に乗せた手をぎゅっと握って開演を待つ姿が印象的だったのを今でも憶えている。私は、雨で濡れたせいかあくる日熱をだした。


20歳の頃、それまで付き合っていた男と別れ アルバイトを始めた。バイト先に選んだ繁華街のナイトクラブは、そこそこ有名な店で 売れない専属のバンドが "一人咲き"を毎夜 演奏していた。私は 夕方7時から11時まで カウンターに座る客が注文するカクテルを作っていた。夜の11時を過ぎるとナイトクラブになる店は 開店の6時には、仕事帰りに一人で立ち寄るサラリーマンが 気軽にカウンターで一杯やっていく。話の面白い客も ひとり黙って水割りを飲んでいる客も バンド演奏が始まると 皆一様に後方のステージに目をやる。大音響で始まるバンド演奏の最後に 彼らは必ずひとり咲きを演奏した。この歌がCHAGE&飛鳥の曲だと知ったのは、アルバイトを辞めた後だった。CHAGE&飛鳥の曲は どれも自分の生きた時間を思いおこさせる。来年は、30周年になるのだろうか?

うたまっぷ ひとり咲き


明日も雨。。。この日のために買ったわけではないのに 初めて袖を通すコートは きっと雨で濡れるのだろう。

うわっ!感傷に耽ってる場合じゃないちゅーの!明日は 仕事の後 ぶっ飛んで会場に行かないと開演に間に合わないの。トホホ 寝る!