そうだ!日曜日

emu-maharis2007-02-06

仕事帰りにビルのエスカレーターを降りていると 左目の端が エスカレーターを上る「ものすごぉ〜く好みの男」の横顔を捕らえた。こんな時 女は、結構ドキンとするものだ。と言うかこんな気持ちになったのは 久方ぶり。残念ながら振り返って見る勇気はなし。理性が邪魔をする。まだ鼓動が正常に戻らないエスカレータの途中で Mさん!と 声をかけられた。私の名を呼ぶ声の方を見上げると 下りのエスカレーター側に身を乗り出してる男が居た。


エスカレータですれ違った好みの男の正体は、前の会社の同僚だった。私の記憶域が衰えていない事 好みの顔を瞬時に的確に見分ける視力も衰えていない事を喜ぶべきだろうか?否、単なる本能なのか?好きなものは好きって事だ。


しかし なるほど。 ドキンとする訳だ。つまりあのミニ○ちゃん。妙に納得してしまった。エスカレーターの上で待っていてくれたようだが 下りのエスカレーター・・・いくら上っても 頂上にたどり着かない、足踏み状態で会話したが 館内放送にかき消され 良く聞き取れなかった。一旦降りきって 上ればよかったし お茶でも誘えば良かったと機転の悪さを後悔。


その晩 彼からmailが着た。会社を辞めるときに赤外線で mailのアドレス交換をしたのだった。彼は、今、ある企業の面接を受けている最中だ。メールの内容は、そんな短いものだったが 朝から気になって仕方ない。


25歳・・・・彼らは、不況真っ只中の最大の被害者だった。就職の氷河期、志を胸に就職活動を行えば行うほどに 虚しい結果に終わる、そんな辛い時期を乗り越え介護職にたどり着く。この年代の若者の多くは、同様の道を歩んでいる。


職場で 少しでも楽をしようとする人たちの中で 彼だけは 違っていた。私には そんな彼が光り輝いて見えた。実直でズルをせず コツコツと仕事をこなす。会話のセンスは、イマイチだが そんなものは磨けばなんとでもなる。久々に心洗われる若者に出会った気がしていたし応援したくなる人物だった。


暮れに退社を決めたとき、彼とお話する機会があった。私の読みが 間違っていないのなら 介護職は、10年後に飛躍する、但しそれだけでは駄目な事、今年は、第二新卒の売り手市場だということ 違う職種を経験する事で 自分に自信をつけること・・・ そんな世間話をした。面接を伝えるmailから察するに その会話を憶えてくれていたのかもしれない。・・・あの日 彼は 目を輝かせて聞いてくれていた。どうか受かって欲しい!お願い神様、彼に幸運を!絶対に幸運を!


今日は、三時から雑用。終わったら12月から行けなかった美容室に行きたいけれど 次のお休みまで我慢しよっと。今日は 体力を温存して明日に備えるのだ!