意地悪婆さんこと

emu-maharis2006-12-20

青島幸男氏が逝ってしまった。享年76歳、本日12月20日、午前9時、永眠。子供のころ、何故か家には、長谷川町子の4コマ漫画『意地悪ばあさん』が転がっていた。おそらく従姉妹から 絵本などと一緒に貰い受けたものだろうと思うが、二・三冊を何度も読み返しては、面白がっていた。その後原作コミックスのいじわるばあさんは、TV化され 元都知事放送作家であった若かりしころの青島幸男氏が好演し世間に広めた。青島氏の素顔は、意地悪婆さんとは、裏腹に正義感あふれる熱血漢で、政治家の汚職に対したった一人 ハンガーストライキを敢行した事もあるほどだ。


意地悪婆さんの本名は、思い出せないが、彼女は、頭脳明晰で いたずらは 痛快だった。たまに ねずみ小僧j次郎吉のような強気をくじく人情話や 自分の掘った落とし穴に自分が落ちるようなドジさも手伝い単なる憎まれ婆さんとは違う、人間くささと好感の持てる側面も見せた。


私は、大きくなっておばあさんになったら意地悪婆さんになりたい!奇妙な願望だが、髪をてっぺんでひとつに縛り、着物の襟に手ぬぐいをはさんだその姿を自分の果てなく遠い老後に重ねた。年に一度のエイプリルフールには、一週間も前から 家族や友達に仕掛けるいたずらをひそかに考えては、楽しんだ。


そんな意地悪婆さんへの憧れは、ひとつに、いじめられっこであった私が いつか仕返しをしてやろうとの意気込みからだったが、不二子不二男の『魔太郎がくる』にみる闇のような陰湿さや復讐劇とは異なる、笑いあえる結末を望んでいたのは確かだ。青島幸男意地悪ばあさん再放送、ぜひ希望します。

 
夕方から吐き気がある。ノロウイルス患者に接触した方と会うことを回避できず 感染しているかもしれない。体質上 胃腸炎に対して以前、書いたようにナーバスになる。・・・・じわじわと症状が悪化していくのがわかる。


けど憎まれっ子世に憚る!私は、絶対長生きだ。