怠惰な週末

emu-maharis2006-10-02

疲労がたまった身体を休ませる事に意義があるのだから 後悔する必要もないのだけど、人間というのは、何もしないと何故こうも 罪悪感に苛まれるんだろう。その反動か今朝は、独楽鼠のように家事に精をだす。これ自体もホルモンの作用なのだろうかと考えると反発したくなる。


男とは違い 女の肉体も精神も あの月の使者に支配されている。お蔭で、概ね28日周期で精神的にも身体的にも 変動や不調が訪れる。月の使者とは、長年付き合っているというのに、こちらのペースに巻き込むことも出来ず コントロールできない精神状態と直前に起こる倦怠感との戦いに毎回苦戦する。


次の世代の命を生み出す女性に与えられた身体が いかに精巧に組織されているかは、月経及び内分泌のメカニズムで知る事ができる。外分泌が、皮脂腺 汗腺、唾液腺などの排出導管を持つもの対し 内分泌とは、血液中に放出され遠隔の細胞に作用を及ぼすものである。


これがホルモンである。それぞれ標的細胞をもつホルモンは、体の中の内分泌腺で産生 蓄えられ 周期的、或いは 「突然の刺激」(笑)に応じて 血管内に直接分泌され血液を介し それぞれの受容体に作用をする。毎回 間違いのない作業を行う女性の身体は、たいしたものだと いつも思ってしまう。


週末に本を読んだ。ある項に神はこうして万物を創生したと以下のように云っている。

『アブタラ・ジャライン』(エジプト語錬金術書)

ありきたりの雨水を充分に10クォートとって 
それをガラス容器に 少なくとも10日間密封しておきなさい。
そうすると容器の底に沈殿物やカスがたまる。
きれいになった水を容器から取って 
それをボールのような木の容器に入れなさい。
そして その容器を半分に切って そこに三分の一ほど
その水を入れるのです。そして日中、人目につかない場所で
日向にさらしておきなさい。

これが終わると 聖なる赤ぶどう酒を一滴 その水に落としなさい。
するとたちまち その水の上に霧が立ちこめ真っ暗になります。
それは、万物想像の最初の情景のようです。

それから二滴入れてみなさい。闇の中から光が差してきます
そこで7分半毎に少しずつ、最初は三滴 次に四滴、5滴、六滴と
ぶどう酒を落としなさい。

それ以上は、必要ありません。
水の表面に次々とあるものが一つずつ現れるのが目で見られます。

これが神が六日間で万物を造ったのと同じ情景なのです。
このようにして万物想像が成されたのです。
大きな声で言う事ができず 私もまた明かす力も無い秘密というのは
こう言うことなのです。


秘密と言われても納得いかない。上述の文献に一つばかり異議申し立てをするなら 聖なる『赤ワイン』ではない。受精を意味しているのなら、せめて白ワインか樹液と表記するべきだ。こんな事だから 神は、男だなどと甚だしい勘違いが生まれる。間違いなく万物創造の神は女性です。ザルツブルグが生んだ偉大なる錬金術パラケルススは 一歩進み ビーカーに馬糞と葉っぱと精の液をいれて人造人間を造ろうと試みたが そんなもので子供は生まれないぞ。女性を大切にしれ。


お役目が終了したら 男になりたい。あ〜ダルっ!