男の厄年 第二波

emu-maharis2006-09-30

早く抜けるつもりが 二次会にカラオケ行って帰宅は、二時になった。


この「飲み会」が始まったのは、あたしの初恋の人の結婚式から。あっちの日記に結婚式の模様を書いたっけね。あれは、一年前?結婚して山梨に行ってしまった彼に 毎回一次会で集まる居酒屋から電話をするのが恒例になっている。今回も 誰ともなく彼に電話した。一台の電話が次々と手渡され それぞれ近況を伝える。自分から電話に手をださないせいか 何故かいつでも あたしは最後。


「元気?」と聞くと「普通」と答える彼にいつものように「元気?」と問いかけると 沈黙のあと「俺 もうつかれた。」と言った。「んじゃ早く寝なよ。」と電話を切ろうとしたら「お前には、話したいことが一杯だ。」なんて云う。何か起きたと直感したが、あの場で長電話をするは、避けた。飲んでいる間、彼の弱気な言葉が気になり 彼と一番仲の良い人に そっと訊ねると 離婚を考えているようだと聞かされた。


予想通りとは言え 早過ぎじゃないか。中国女性との国際結婚、文化の違い、ううん、それより伝わらない言葉のすれ違いが一番の要因だと思う。結婚して上手くいかなかったら離婚すれば良い。恐らく彼は、悩みぬいたあげく こんな結論に達するのだろう。放っておいてあげるのが無難な策である。


タイトルを男の厄年としたのは、女の私たちがのんきに生きてるのと裏腹に 50を間近に控えた男たちが皆決断の時を迎えていたからだ。悩みの度合いは、それぞれだが話に耳を傾けると 結局何もかも お金が解決させるのだろうなと思った。


フォークソングがニュー・ミュージックと名を変える頃、青春時代を過ごしたあたしたちの年代は、社会にでると 団塊の世代といわれる先輩たちに「根性」を叩き込まれながらも 下の世代の真似の出来ない世渡り上手に圧倒され どちらを良しとするか答えが見つからないまま 中途半端な場所に居る。損な世代なのかも知れない。
吉田拓郎

嵐の前の静けさの中で 波間に漂う小船は 既に揺れ始めているようだ。いつになく 静かな今回の飲み会だった。