ランチ・タイム

食べ物日記が続くが 旧友4人でランチをしてきた。今日は、十年来不参加だった友人も加わったせいか 短い語らいの時間だったが、学生時代にタイムスリップしてしまったかのような錯覚に陥り はしゃいでしまった。私がセッティングした本日のお食事会は 横浜駅前のベイシェラトンのレストラン。遠方にお嫁に行った友達は、いつもの自由が丘での食事会では、距離的に無理があり ここに決まった。ブッフェだったので落ち着けないだろうと思っていたが予想に反し静かで寛げる空間。そんな中で、この二ヶ月間のストレスがMaxに達していたのか 喋り捲っている自分に気付いた時は、事既に遅し。騒音を振りまいてしまったことを大いに反省・・・(^_^;)


この仲間での私は、何故か末娘的なポジションを持つ。何をしてもヨシヨシと頭をなぜられ許してくれる。極めて居心地が良い。長女にうまれ お姉さんでしょ、しっかりしなさいと口うるさく言われたせいか 甘える事にある種の憧れを持ちながら それが下手な私の気持ちをくんでくれた・・・訳ではないだろうが、常に寛大で公平なリーダー的存在のTちゃん、彼女は、私にとって この居心地の良いポジションを作ってくれた最初の人だ。頭脳明晰にして如才なく誰にでも分け隔てなく優しい、母としても妻としても嫁としてもオール100点の素晴らしい女性だ。


今日も 皆それぞれ忙しく、時間制限のランチを食べ終わると 仕事や家庭に戻っていった。とたんに寂しさがこみ上げてきた。こういうのを人恋しさというのだろうか?兎に角 まっすぐ家路に向かいたくなかった。買い物でもしようと ぶらつきながら ふと思いつき 役所広司の映画『叫び』を観ようと 映画館に足を運んでみたが 残念ながら上映されておらず。仕方なく電車に乗ったが・・・こんな気分が一生続くかもと思えるほど 心底寂しくなってしまった。


今この日記を書いている最中、彼女からmailがきた。


あの頃の学校の地下室から21年もたったなんて、嘘のようですね。(中略)
゛泣くは修行、怒りは無知、笑うは悟り″この精神でお互いに過ごしましょう。


はしゃいで 色々と吐き出した私に 一言↑ ね、素敵な人でしょ。
計算は 大幅に間違っているけれど・・・(笑)


「叫」

2007年2月9日 読売新聞

助けを求める女性を見かけながら見捨てた過去が原因で、男の現在が狂い始める。人はそれぞれに見捨てた経験があるもの。作品は、ミステリーとしての謎解きの要素もあり過去を切り捨てる風潮への警告でもある。「パソコンで(ファイルを)削除しても、実はまだ内部に残っているように、記憶や心の傷は、自分の都合だけでは完全に消し去ることはできない。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/topics/20070209et05.htm
「叫」 公式サイト
http://sakebi.jp/index.html