安全牌

emu-maharis2006-11-06

安全牌とは、
人に益も害も与えない人のことで、
主に結婚のするのに無難な相手の意で
使われる。 安全牌はもともと麻雀用語で、
既に他者が捨て牌している理由から
捨て牌しても安全な牌のことである。
自分にとっては特に必要ないが
危険でもない牌と安全牌は
先述の意味で使われるようになった。
安全牌は主に女性が男性の収入や
将来性などから使っていた言葉だが、
男女のスタンスが変わっていく中
男性も安全牌を使うようになる。


麻雀牌ではなく「人物」をさして云う安全牌の定義は、上述の通りだが、プラス、良い意味で紳士、或いは、淡白で危険性がないと言う意味で広く使われる。先日の飲み会で最後に私と男友達ふたりがぽつんと残された。パタパタと店じまいが始まったので珈琲でも飲んでから帰ろうと繁華街を徘徊して回ったが、飲み屋しか見当たらない。結局もう少し飲もうと入った店で 余計な事を口走った。


一杯目を注文して間も無く 彼が携帯に入ったmailに目を落とした。仕事?と訊くと イヤ、11日から旅行に行くんだよ。と言う。女2、男1と言うメンバー構成は、所謂不倫旅行に属さないとは思うが グラスを傾けながら下心ありげに語る姿に反し 昔のベタでヘナチョコぶりを思い浮かべ つい口をついて出た。


「昔から S君は、安全牌だからさ。」


男にとって女から「安全牌」を言い渡されるって事は、プライドが傷つくのか、すかさず反撃された。「男は常に両極持っていてどちらにも変化するぞ。」←私は男を甘く見てるらしい。


いづれにせよ、主導権がなければ 男の両極は意味を成さないのである。まして 危うそうな男と安全牌の男 安全牌の男の方が 女性と関われる確立は高い。淡白そうに見える男は、女性側がじらされてると錯覚するのか 統計的に見て何故か棚ボタの経験も多い。


逆に女としては、危険を孕んでそうな男とは 一か八かの命がけの恋の覚悟をもって挑む。既婚に限らず男にとっても リスクの伴う恋愛が、人生の内何度もあったら身が持たないというものだ。人生、トータルして考えたら 「安全牌な男」の方が 面白可笑しく暮らせるではないか。


昔から屁理屈だけは立派とお褒めの言葉を頂いたが、妙な闘争心を煽ってしまったかもしれない。温泉旅行で奮起しすぎないと良いけどなぁ。