ANNON(アンノン)族

emu-maharis2006-10-26

日経ビジネスの特集記事に「広がる消費の男女格差」と言う内容の記事が掲載されていた。どの世代においても消費額を比較するならば 財布の紐を握る女性(妻)が、小出しに小金を遣う分 高い。中でも 日本で一番の消費高を誇るのは、団塊の世代の女性たちだろう。


先日、横浜駅に久しぶりに行ってみると、メイン通りの雰囲気が違っているのに気づいた。どことなく洗練されたアダルトさを感じさせながらも 高級感を表に出さない店作りに つい引き込まれるように商品を手に取ると スカート一枚のお値段が、3万を超えていた。


早々に退散したが 流行の形を押えつつ デザイン、色柄ともにセンス抜群、しかもリバーシブルで二通りのデザインが楽しめる一石二鳥の優れもの。しかしサイズはゆったりめ。3万は安い!と飛びつくのは、キャリアの女性たちではない。いまやビジネスターゲットは、団塊世代の女性たちである。こんなお店が増えている。


団塊の世代に属する70年代の女性たちは、初代"annon族"であった。ファッション雑誌、"anan" "nonno"を購読し 毎月掲載される旅行の特集記事を参考に 観光地に出向く、これらの本を小脇に抱えていることで こう呼ばれたそうだ。彼女たちは、私たち年代のファッションリーダーでもあり女性自立の先駆者でもあった。女性の一人旅や海外旅行も この世代から始まる。



初代アンノン族は、今も光輝いている。皆お洒落を楽しみ 週に二度は、スポーツクラブで汗を流す。アンチエイジングにも余念がなく なにか面白いセミナーでもあれば 一人ででも参加する。体力、知性 美貌ともに衰えをしらず 今 熟成期を満喫している彼女たちは、今でも 私たちの憧れの存在である。